高騰

みなさんこんにちは。茂です。

ガソリンや珈琲豆が高騰しているのはもうご存知かと思いますが、次々にいろんなものが値上がりしてきます。

ガソリン高騰のきっかけはアメリカの電力不足から始まって、西海岸ではリッターあたり2ドルくらいになっています。生産国に増産を働きかけても聞いてくれないようです。

豆は産地の異常気象とコロナによる高需要、中国に集まるコンテナの世界的渋滞などが挙げられます。

世界と日本の経済水準に開きが出てきていて、日本は平均賃金も低いまま物価も停滞しています。日本は安くなってしまいました。

昔のように舶来品は高級で手が出なくなる時がやって来そうです。

輸入が高くなると言う事は、輸出が楽になると言うことでもあり、製造・生産者からみるとこの現象(高騰)はチャンスとも言えます。

しかし材料や生産拠点を海外に依存している現在の日本産業界の多くは手も足も出ない状況でしょう。

トヨタの主張する「危機感」をそろそろ真剣に受け止めて本気を出さないといけませんね。

 

周りを見渡せばしっかりと値上がりしてなお成り立っている流通もあります。

車やオートバイはここ20年で平均価格が1.5倍から2倍になっています(僕調べ)

オートバイに乗るためにかぶるヘルメットも、2倍以上になりました。

反対にお値段があまり変わらない楽器などは、中古のビンテージ市場が高騰?しています。

どちらも【成長】はしていませんし、むしろ縮小になっています。

 

聞けば輸入牛肉の高騰が始まり、A5ランクだのシャドーブリオンなどと贅の極みを愉しんだ時代は終わろうとしています。

珈琲豆はNY市場での暴騰による影響が豆全体に及んで、ダイレクトトレードのスペシャルティが値上がりしてしまう危険をはらんでいます。

 

現在の物価高騰にはネガティブな要素がたくさんあって、抜け出すには日本の通貨価値や生産力の再現など国全体で世界とわたりあう必要がありそうです。

政府が小手先の交渉や戦術を駆使して良くなるような物でもなさそうです。

 

違い将来、牛丼の価格が50%、ガソリンは200円、輸入小麦は2倍、珈琲豆は1.5倍.スーパーでの支払平均が1.2倍くらいになるかもしれませんね。

 

お金が無い。政府に期待して配給を待ちますか。

それともこの20年で垂れ流して来た円を取り戻して外貨を獲得できる国に再生するか。

 

エネルギーで弱みのある日本は原子力を封じられれば現状では石油を燃やすしかありません。

水素社会の実現には大きな期待がかかっていて、雇用の創出も、エネルギー問題からの離脱も技術で世界をリードする日本の再生も全て叶うのではないでしょうか。

夢のある社会が生まれ、これから日本を背負う世代に良いバトンを渡すことができるのではないでしょうか。

 

お客さんにもこの「水素」と戦っていらっしゃる技術の方がいらっしゃいます。

この技術は日本のみならず、炭素社会の問題から世界を救う救世主になるかもしれません。大きな期待を持って応援したいと思います。

 

【水素マン】というヒーローが現れて炭素怪獣やサボリーマンと戦い、世界を救うと言うストーリーで日曜日の17:00からやって欲しい…

 

皮肉にも今日2021/11/10は低気圧の通過に伴って陽射しが強く暖かくなっています。

暖かい。これが二酸化炭素の仕業だけだと決めつける理屈は素直に受け入れられませんが、二酸化炭素の排出が無くなって、地球が冷えてくればその証明にもなるのでしょうか。

 

通りでスケボーする少年がいればすぐに苦情を申し立てて騒ぐ人が現れて、街に「スケボー禁止」の札が貼られます。

カウンターカルチャーに憧れる少年たちの象徴的玩具、スケボー。自然とスケボーは不良、スケボーは迷惑、スケボーは危険。となり、見かけ不良少年たちを排除しようと言うことになる。

言うことを聞かせるために行政の執行力をもって禁止させる。

カウンターカルチャーを否定するのはより良い街づくりを期待する側からすれば当たり前でしょう。

しかし若者は現在のこの閉塞感から抜け出したいともがいているのかもしれません。その行動が現在を否定するやり方になるのは当たり前なのかもしれません。若者達の心は泣いているのかもしれません。

我々が抜け出したいのはむしろこの社会を導いてしまった過去。その責任から逃れたいのかもしれません。

何かを止めろと言うより、より良いものを作り続ける考え方にシフトしたいものです。

 

秋らしくない秋晴れに、堅苦しく臭い話になってしまいました。

 

珈琲のんで落ち着きます。

 

(写真は中野刑務所跡地の見学会の時のものです)

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