東京オリンピック開催!
このネタで書かれるものが多いと思いますがご多聞に漏れずというところで。
1964年に東京オリンピックが開催されてから57年の時を経て再びやってきたオリンピック。
じつは僕、1964年生まれなんですw
生年月日やら年齢を人に話さなければならないとき、よく言ってきました。
「東京オリンピックの年です」と。
なので今大会が東京で開催されることに特別うれしい感情をもちました。
幼少のころ、アベベ選手のはだし走法を幼稚園や小学校で真似て先生に注意されていたと思います。
各地に「オリンピック道路」のような名前が残っていますよね。当時の東京のインフラレベルがどんなだったか伺えますし、僕の家の周辺道路は舗装されてなくて、石畳だったり砂利道だったりでした。
オリンピックのおかげで各種のインフラを整備したり、東京を世界レベルの都市に成長させるなど、ほんとうに巨大なイベントだったようです。
時代は何かを成し遂げようと上を、前を向き、夢を抱き、力の限り造り上げていました。
大会は無事幕を閉じ、代々木には大きな体育館と競技場が残りました。
昭和の成長期にはいろんなことがありましたね。
排気ガスが蔓延して光化学スモッグによる健康被害が起きました。
紅茶キノコが流行しました。
製造と公害の戦いは現在のテクノロジーへ進化し、川に捨てられていたゴミも今は超減量化技術によって処理されています。
川には段ボールに詰められた子猫が流れ、それを救出する子供たちの中に僕もいました。
新宿に超高層ビルが建ち、学校で使うノートの表紙に写真が使われていました。
ライダースナックはピンク色でした。
JUNとVAN、ローラースケート、キャンディーズ、スケートボードが流行りました。
大学生はブックバンド、車のシートにTシャツを着せたのは誰が最初だったのでしょうね。
僕らの街は大きく変化して、人口も増え、いろいろ便利にもなりました。
11時を過ぎても営業しているお店ができたりw
もうこれは「パラダイスに向かってどんどん進むしかない」ような期待感で包まれていました。
中村雅俊さん主演の「俺たちの旅」は時代に生きる若者の姿が切なく表現されていて、大好きでした。
さて今はどうなんでしょうか。
過去を振り返ってもなにも生まれません。しかしその何も生まない過去の経験のなかにはワクワクしたり、ドキドキしたり、楽しみで眠れないほどの期待がたくさんあったような気がします。
これから何に期待すればいいんでしょうか。
これ以上便利を追及しても頭打ちですし、出来上がるのは「リゾート観光都市東京」くらいのものでしょうか。
何でも手に入るような便利さにあって、本当に欲しい物事に出会えてない時代なんじゃないでしょうか。
「チガウ、コレジャナイ」
アパレルや百貨店で長く働いていましたが、本物という品物とどうでもいいボリュームゾーンは確実に違いがあることを知りました。
でももうそんな「本物」も必要とされていません。だれも「本物」の価値を評価しなくなったのです。
そんなことより、「すぐそこにあってほしいだけ手に入ること」という便利さに価値は移っています。たとえ偽物でも、期待する機能がおよそ満たされればそれでいい・・
僕は思うのです。自分を大事にできない人は誰のことも大切のできないと。
すごくなくていいんです。
超高級でなくても全然おkです。
でも、せっかくですからおいしい珈琲飲みましょう!
中野にはロースターさんがたくさんいます。
すこし歩けばいろんな豆に出会えます。
いいですかみなさん、僕らはみんな「本物」を提供しています。これは本当に素晴らしいレベルなんです。
中野に住んでいる皆さんは、自然に「本物の珈琲」と触れ合って慣れてしまうでしょう。
そしていつかこういうのです。
「僕が住んでいる街にはおいしい珈琲があふれているから、口が肥えてしまってね」
そうやって僕はこの街の一つの役割を果たすことになるんですね。
昭和・平成がおわり、令和という時代に入り、また東京にオリンピックがやってきました。
世論はいろいろでしょう。この難局に挑みつつ、世界を相手に何かを成し遂げ中ればなりません。
振り返ってもなにも出てきませんよね。
でも僕たちはまだ希望や輝きを失ってません。
きっと中野に住む誰かが言う日が来るんです。
「中野は珈琲の街だよ」
僕らのオリンピックは始まったばかり。それぞれの種目で全力勝負、みんなで頑張りましょう!